協会案内

ご挨拶

一般社団法人産業環境管理協会会長 助野 健児

令和6年 年頭の辞

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 初めに「令和6年能登半島地震」により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 

さて、2023年を振り返ると、世界経済は新型コロナウイルス感染症による影響からほぼ脱したものの、ウクライナやガザの情勢をはじめとする国際情勢が企業活動に様々な影響を与えており、特にエネルギー安全保障への対応やサプライチェーンの強靭化などが重要な課題になっています。

 

環境課題を俯瞰すると、気候変動への危機感が世界共通の認識となり、国連気候変動枠組条約 第28回締約国会議(COP28)では、再生可能エネルギーの拡大や化石燃料からの脱却に関わる活発な議論がなされました。また、化学物質安全の分野では、化学物質の生産と使用に加え廃棄物もスコープに加えた新たな管理の枠組みがスタートしました。近年注目されている海洋プラスチック問題については、海洋環境等におけるプラスチック汚染に関する条約の策定に向けて政府間交渉が進んでいます。世界的な環境課題である気候変動、化学物質安全、循環経済、及び生物多様性は、相互の関連性が一層高まり、企業にとって統合的な対応が必要となっています。


当協会は、1962(昭和37)年9月に公害防止に取り組む企業を支援する自主的組織として発足し、60年を超えて活動してまいりました。発足以来、環境配慮型の事業活動に取り組む事業者等への支援をその活動の軸に置き、環境人材の育成、環境技術の発展に資する調査・研究、海外への技術移転を通じた国際協力、化学物質管理や国内外の法令対応への支援、ライフサイクルアセスメントの普及、3 Rの推進など、その活動の範囲を広げ、近年では海洋プラスチック問題や国際的な標準化の動きへの対応など、循環経済関係の業務を強化しております。

 2024年を迎えて、複雑で変化の激しい国内外の情勢に対応しながら、環境人材育成や情報提供などに加えて、産官学の幅広い交流、協力のプラットフォームの役割を果たせるよう、決意を新たに事業活動に取り組んでいく所存です。関係者の皆様の変わらぬご支援をお願い申し上げます。
 

当協会の事業活動が長きにわたり継続できますのも、ひとえに会員企業並びに産官学の関係者の皆様の積極的な参画とご支援ご指導によるものであり、ここに深く感謝申し上げ、年頭の辞とさせていただきます。

 


一般社団法人産業環境管理協会
会長 助野 健児

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