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環境規格(ISO・JIS)

JIS K 0102規格群:工業用水・工場排水試験方法 (第1部~第5部) 制定に向けた動き

~JIS K 0102規格群制定に伴うJIS K 0102の廃止予定についてのお知らせ~

(2025/4/4)

JIS K 0102(工場排水試験方法)については、2025年秋頃開催予定のJISC専門委員会にて廃止の審議を行い、2025年内の廃止を予定しておりますのでご案内いたします。

JIS K 0102
(工場排水試験方法)は、水質の環境基準や排水基準、土壌や廃棄物関連の規制など、環境関連の多くの法令等の試験方法に引用されている環境分析において非常に重要な規格です。

一方で、1規格に70以上の試験項目を包括していることから改正作業が非常に煩雑で、技術動向に即したタイムリーな改正が困難という課題がありました。

そこで、原案作成団体である(一社)産業環境管理協会は、JIS K 0102(工場排水試験方法)とこの規格と試験項目がほとんど重複しているJIS K 01012規格を統合し、試験対象分野毎に分冊化し、新たな規格として全5部からなる「JIS K 0102規格群(工業用水・工場排水試験方法)」の制定に向けた活動を進め、20241021日までに全ての部が公示され、分冊化が完了いたしました。
JIS K 0102規格群の全てが制定された後、JIS K 0101JIS K 0102については、規格利用者の混乱が解消される適切な時期に廃止するとご案内しておりましたが、この度、JIS K 01022025年の年内に廃止されることが決定しましたので、改めてご案内いたします。

環境関連法律の公定法においても令和7年度内に順次旧JIS K 0102からJIS K 0102規格群に規定が改正される予定ですので、旧JIS K 0102を使用している分析事業者、製造事業者等の皆様におかれましては、JIS K 0102規格群を使用頂けますようお願い申し上げます。
 

■JIS K 0102規格群

JIS K 0102-1 第1部:一般理化学試験方法(2021年5月20日公示)
JIS K 0102-2 第2部:陰イオン類、アンモニウムイオン、有機体窒素、全窒素及び全りん(2022年10月20日公示)
JIS K 0102-3 第3部:金属(2022年10月20日公示)
JIS K 0102-4 第4部:有機物(2024年7月22日公示)
JIS K 0102-5 第5部:生物及び生物学的影響(2024年10月21日公示)

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